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東京医大の女子合格率問題について

ツイートにもあげたのですが、個人的に興味のある記事なので、こちらにも内容をあげます。

 

私は東京医大が男性を多めに合格させること自体は反対ではありません。女性がどうしても出産をするとなると、体のことも考えて一定期間お休みが必要となります。その間継続的に医療を学ぶ人が居なくなってしまうことのほうが危機感を覚えます。

女子を減点するというやり方はあたりよろしくなかったかもしれませんが、必要悪だったようにも思います。最初から女子枠を減らすことを公表すれば、それはそれで叩かれていたでしょうから。

男女はどちらが、すぐれているということはないと思いますが、出産の可否、なども含めて「違う」ということだけは確かです。全てを一律にすることは現実的ではありません。

誰も教えていないのに、男の子と女の子はある程度違う風に育っていきます。男の子、女の子は「らしく」そだてるのではなく、「らしく」育っていくようです。その違いを受け入れてそれぞれに適合してる状態を探っていくことが大切に思います。

そうなるともう個人レベルの話には戻っちゃうのですが…難しい問題ですね。

 

普段は物申さぬのですが、今回はちょっと社会全体のことを考えた視点で叩くひとは叩いているのかと不安になったのであげてしまいました。個人的には、出産の間はよろしくね〜と任せられる環境が男性によって構築されていた方が安心だと思うのですが…(あくまで私個人の意見)

そのためにはある程度の男性の人数が必要だと思うのです。だって医者が預かるのは患者の人命ですよ?!自分自身や自分の家族が、「産休の医師が多く、現場に人が不足しているので処置は後回しです」ってやられたらどうか…ということだと思います。(現にもう不足しているのかもしれません。)

医療を志す女性の皆さんはそれだけの覚悟が求められるのではないかと思います。女に生まれた以上、逆に男に生まれた以上、男だから女だからと言われるのは当たり前です。そこを踏まえてどう頑張っていくかというのはもう個人レベルの努力の話であって周りがどうしてあげるもんでもない気が。

だから今回の件はこんなこと暴いちゃってどうすんのよ…触れない方がいいこともある…と感じました。今の世の中は長期的なことも考えず、ただみんなで叩く材料を探しているだけのような部分もあると思うので。

今の風潮を非常に憂慮しています。

医療人を育てるにはある程度の時間がかかります。医師免許を持てる人の数は限られています。社会全体をうまく回していくために、ある程度、力を加えてやることは大切だとおもいます。もちろん裏口入学はふざけんなコラァですが。だから今回の件に関しては東京医大も未来につながる医療の現場づくりという意味でそれなりに社会的責任感を持ってやっていたのでしょう。

女性の進出の妨げになるなら、その体制を作ればいいと言いますが、医療は個人の趣味趣向、個人の権利の濫用の場では無いと思います。一分一秒で命の危機に瀕している人を救う場です。「女性の働きやすい職場づくり」を進める時間とエネルギーを使うことで、どれだけの命が危険にさらされると思いますか?

それだけシビアな場が「医療」という現場なのです。オフィスワークとは違います。

 

というか私学なんだから運営方針は自由じゃないですか。いいじゃん、と思うのですが…

 

これから高齢化はますます進み、医療の手はいくらあっても足りないくらいだと思います。そこで、これをやられちゃあ私たちの将来の首を自ら締めているようなものです。その辺気がつきたいところでは無いでしょうか…。自分が高齢化した時には男性が子供を産むようになっているとでも?